エリアマネジメント

特定の団体が特定のエリアで計画から運営までを一体的に行う活動


二つのエリアマネジメント


・競争の時代に積極的に質を高める都市づくり
・衰退している地区を再生する都市づくり


エリアマネジメントの内容


① 公共施設空間や非公共施設空間の積極的な利用を通した
  施設や空間のメンテナンスやマネジメント
② イベントに代表される地域プロモーション、社会活動、
  シンクタンク活動などのソフトなマネジメントがある。


事例


東京都心部


■大手町・丸の内・有楽町地区 「NPO法人 大丸有エリアマネジメント協会


「カウパレード」

  世界の主要都市で行われてきた「カウパレード」というイベントを、
  2003年にアジアの都市として初めて、大手町・丸の内・有楽町地区で
  実施することを支援している。このイベントは千住博、山本容子、
  日比野克彦らをはじめ多くの著名なアーティストがデザインした実物大の
  ファイバーグラスの牛64匹を、当該地区の公開空地やアトリウムなどに
  1ヶ月間置いたものであり、大きな評判を呼んだイベントである。


「アート丸の内」「コトバメッセ」「東京コンペ」「オープンカフェ」「大道芸フェスティバル」


■六本木ヒルズ 「六本木ヒルズ運営本部」


晴海地区 「晴海をよくする会」


■汐留地区 「中間法人 汐留シオサイト・タウンマネジメント」


大阪中心部

■長堀地区 「NPO法人 長堀21世紀計画の会」

ナガホリカーニバル」「心斎橋ショーウインドーコンテスト」

街づくり協議会「長堀・心斎橋ファッションコミュニティー」を結成

「おしゃれな大人の散歩まち」をテーマに地域の発展に力を入れている。

■御堂筋地区 「御堂筋ネットワーク」


大阪ビジネスパーク地区 「大阪ビジネスパーク開発協議会」


横浜

■関内地区 「横濱まちづくり倶楽部」


■MM21地区 「(株)横浜みなとみらい21


神戸

■旧居留地地区「旧居留地連絡協議会」


地方都市中心市街地での「タウンマネジメント」

 中心市街地活性化法という制度により位置づけられているものであり、中心市街地の活性化のためにTMOが組織化され活動している。しかし実際に有効なエリアマネジメントを実施しているのは、制度発足以前から地道にエリアマネジメントを実践していた地域であり、組織である場合が多い。

■青森市(有)PMO

福島市(株)福島まちづくりセンター

■三鷹市(株)まちづくり三鷹

七尾市(株)御祓川

松江市NPO法人まつえ・まちづくり塾

飯田市(株)飯田まちづくりカンパニー

高松市の高松丸亀町まちづくり(株)

 これらの地域の組織は株式会社、有限会社、NPOなど様々な形態をとりながら、空き店舗対策、イベントの開催、個店支援などの個別の施策を展開しつつも、中心市街地再生の全体企画、管理・清掃、街並みの形成などの役割も担って、地域のマネジメントを実現しようとしている。