東京の美学

東京の美学―混沌と秩序 (岩波新書)

東京の美学―混沌と秩序 (岩波新書)

東京の美しさを混沌と秩序の関係から考える本。

フラクタルという幾何学の概念を用いて、

複雑に見える東京の景観について新たな視点を見出しています。


新宿副都心とマンハッタンの比較の中で、


 街区の縦横比の関係が、

 景観や美学に対して

 かなり決定的な影響をあたえている


という分析は、「なるほどっ」とうなずける部分があります。


アジア都市の臨海部開発が

複雑で無秩序な景観を生み出しながら

どこか共通点がありそうなのは

そんな分析から見えてくるのかもしれませんね。