過防備都市
- 作者: 五十嵐太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/07
- メディア: 新書
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都市とセキュリティのあり方を考えさせてくれる本。
具体的な建築空間、都市空間の事例から分析しています。
何となく結論めいた部分が無かった気もしますが、
ようは、集まって住むことの窮屈さと安心感のバランスが重要
ということですかね。
以前、アメリカの大学で現地学生と
街区単位の計画について議論したとき、
日本の「路地」のようなすきま空間の良さと、
安全に保つマネジメント手法については
なかなか理解されませんでした。
まあ、最近の日本ではだんだんそのような
地域で見張っていくような雰囲気は
薄れてきてしまっているようにも思います。
ただ、空気が読めない第三者がセキュリティのために
監視カメラで見張っているようなまちが
魅力的で楽しいかというのはやや疑問ですね。