合併のメリット・デメリット

■ 合併のメリット
1.「住民の利便性の向上」

 窓口の増加や公共施設の広域的な利用が可能になる。


2.「広域的なまちづくり

 旧市町村区域にとらわれない土地利用や、道路整備、観光振興や産業振興など
 地理的に連続性のあるまちづくりができる。


3.「行政サービス水準の向上」

 専門職員の配置により、高度なサービス提供が可能になる。


4.「行政運営の効率化

 管理部門を中心とした人員削減などにより組織のスリム化を図ることができる。
 人口規模の拡大により、住民一人当たりの行政コストが削減される。


■ 合併のデメリット
1.中心部と周辺部の発展に差が生じる。
 <対処方法>
 地域間の格差を生じさせることなく、特性を活かした均衡あるまちづくりを
 行うために、合併前に「新市建設計画」を関係市町村と協議のうえ策定する。


2.地域の声が届きにくくなる。
 <対処方法>
 住民の声をより行政に反映させるため、住民代表による「地域審議会」の
 設置や、IT技術などを利用した新しい行政システムの構築が考えられる。


3.きめ細やかなサービスが受けられなくなる。
 <対処方法>
 現在の役場を総合窓口機能を持った支所として活用することが考えられる。
 また、郵便局などで各種証明書等の交付を受けることができる。


4.地域の個性や文化が失われる。
 <対処方法>
 歴史や文化、伝統は、例えばその名称を町名、字名や学校施設の名称など
 として残すなど、新市の貴重な財産として守っていくべきもの。
 住民も合併を地域の歴史や文化を見直すチャンスとして捉えることが必要。