−都市の陰翳礼讃−
美と云うものは常に生活の実際から発達するもので、
暗い部屋に住むことを余儀なくされたわれわれの先祖は、
いつしか陰翳のうちに美を発見し、
やがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った。
(谷崎潤一郎)
- 作者: 谷崎潤一郎
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たしかにそうかもしれない。
Tokyoの狭いエリアに住むことを余儀なくされたわれわれは、
起伏の激しい大地を削り、水の流れに背を向けて生み出された
狭い路地や急な坂、細長い緑道、ポケットのような広場など
都市の陰翳のうちに美を発見し、
美の目的に添うように利用しているのでしょう。
そこで、
都市の陰翳を眺めに、
Tokyo散歩に出かけることにしました。
かつての大地の起伏や水の流れを感じながら
ぶらぶらと気ままに進んでみようと思います。