東京の都市計画

東京の都市計画 (岩波新書)

東京の都市計画 (岩波新書)

東京の骨格は、一度は江戸時代にできています。


しかし、関東大震災東京大空襲、そして道路整備が

その骨格を部分的なものにしてしまいました。



この本は、車社会や高密度を前提とした「都市計画」の骨格が、

現在の東京の姿をつくっていることを再確認させてくれます。


そして、まだ都市計画は未完成であり、

今後も未完成が続きそうな雰囲気を伝えてくれます。


後藤新平の帝都復興計画

石川栄耀の戦災復興計画

という二つの復興計画が、未完成であるのは

やや物足りない気もしますが、

東京緑地計画による多くの大規模公園と

未完成のまま使い込まれてきたまちが

パッチワークのように織り込まれているのが

今の東京の面白さであるような気がします。