東京の環境政策

東京都環境確保条例の改正について、6/25に東京都議会において原案どおり全会一致で可決されたそうです。
明解にCO2削減に取り組む姿勢を見せましたね。
そろそろ、エコ検定でも受けてみようかなとも思います。

改訂版 環境社会検定試験eco検定公式テキスト

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そして、6/26に平成20年度「東京都環境賞」東急病院が受賞しました。


ポイントは

・緑化困難な駅ビルにおいて、壁面緑化に積極的に取り組んだ
・条例の基準の3.9倍もの緑化率を達成(平成19年度第1位)
・他に類例を見ない都市景観上優れた施設を実現

だそうです。

東急線の大岡山駅直上なので、ふらっと見てはいかがでしょう。


私が思うに、この政策のポイントは、「高度利用型のまちづくりに対して、「環境」が最重要項目になった」という流れを示し、明解にCO2に触れたところだと思います。

「建物が密集した東京では、地下鉄駅や私鉄駅の直上空間を活用し、早期に緑化を達成して、環境配慮につとめましょう。」とも感じられます。

病院の立地を沿線のブランド価値向上に活用した東急電鉄の戦略と、周辺の緑道や大学キャンパスとの連携を踏まえ、かつての大岡山地域の「緑の丘」をデザインした設計者の考え方は非常によいと思います。参照

これは、しっかりとしたコンセプトがあったからよいデザインとなったのであり、ただ、単純に「駅ビルで、緑のエコ空間をつくりましょう。」となって、CO2の削減目標や緑化基準のみがデザインの制約となるような、変な流れには向かってほしくないものです。