村野藤吾 建築とインテリア―ひとをつくる空間の美学

松下電工汐留ミュージアムへ、村野藤吾の展示を見に行きました。

様式の上にあれ―村野藤吾著作選 (SD選書)

様式の上にあれ―村野藤吾著作選 (SD選書)

学生時代、佳水園を訪れた頃の気分がよみがえりましたね。

旅の記憶


大学三年のとき、演劇サークルで舞台監督的な役割となり、芸術と建築と工芸をトータルで考えていく経験をしたことがあります。村野藤吾の建築には、私が学生時代にあこがれた小道具から建物のファサードまでの「トータルデザインに対する思い・どこか舞台監督的な美学」を感じます。内側の表現がみっちり詰まっていて、少し溶け出してくるような世界観です。

また、今回の展示では、戦争で消えた客船のインテリアをCG映像で再現していました。それほど長い映像ではありませんでしたが、消えてしまう芸術に対するひとつのアプローチがそこにはあると思います。